自助の祈り

2014年01月28日

 私が最初にメンバーとなった自助グループでは、毎回祈りの時間を持っていました。

 それは、
日常の時間とグループの時間の切りかえであり、
  大きな力(ハイヤーパワー、サムシンググレート)に包まれている自分の確認作業であり、
     メンバーとの協働作業の開始を告げる時間でもありました。

 そして私は、折りにつけ、祈ることを学びました。

 例えば、どうにもならない状況にあるとき。
落ち着いてよい方法を見つけ出せますように。

 例えば、私にはどうすることもできないあの人の行動について。
どうぞ、あの人が穏やかなよりよい道を選択するように。

神社仏閣に合格祈願したり、抽選に当たりますようにと天に祈るのとは、ちょっと違うおもむきですね。

 私を含め、その人がおおもとの賢さや穏やかさを発揮して、世界と調和することを祈る感じでしょうか。

 昔カウンセラーの勉強をはじめた頃、カウンセラーも祈るんだよと聞きました。
今ではうろ覚えですが、

カウンセリングの前に、クライエントの気づきに役立ちますように。
カウンセリングの後に、クライエントが自分の能力を発揮して心地よい生活を送れますように。

 電話をかけたり、なにかを探したり、交渉したり、
クライエントの代わりになにかすることを極力やらないことがカウンセラーの基本姿勢だと思っています。

 とにかくクライエントの自分を支え、抱え、助ける力を促進する。
クライエントファーストの原則にもとづくと、カウンセラーの力は限られます。

 ひょっとしたら、
カウンセラーは自分の無力を知るから、祈るのかもしれません。

 自助グループでも、無力は最初に学んだことでした。
私たちは無力である。
 何度も何度も口にし、耳にし、目にした言葉です。

 なんでもかんでも自分が担わなくてよい。
   あれもこれもできる能力は無い。
     虚像の万能の自分を手放していい。

   無力でいい。

 こう自分に許可すると、
面白いことに、自分のリアルな力が実感できるようになりました。

自分の無力を知ることは、有限な私の力強さを知ることのようです。


 それら気づきの始まりは、祈りでした。




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