2014年01月12日

「アダルトチルドレン」を考えた

 アダルトチルドレンというのは、アルコール依存症の影響下で成長した人を称する呼び名です。

依存症患者と家族のケアの世界で呼び習わされるようになったと聞いています。

 意味としては、
 現在は、大人として成長し、加えて依存症の直接的な影響下から脱している場合もあるのに、

 管理したりされたり、責任を一人で負ったり、他人の面倒を見たり、なにごとでも無いかのように過酷な環境に適応していたりと、
当時と同じような、対人関係を築いたり、行動をとっている。

 すでにもう身に付いている大人の能力を発揮せず、まるで子どもの状態と一緒だ。
というものや、

 ただ単に、ケアの専門家たちが、カテゴライズした名称だ。他意は無い。
というものなどがあります。
NPO法人アスクのサイト

 いずれにしても、
過去の誰かに責任を負わせ、
 そうして被害者の立場に自分を安住させ、
   自分の苦痛の改善に自ら取り組まないことを
推奨するものではなく、

 むしろ、
自分の責任を取り戻し、
  自尊心を手にし、
     自分の面倒を見るようになる取り組みの旗印です。


 さて、トラウマケアについての知見の中に、
過去が冷凍保存されているという喩えがあります。

 ふとしたきっかけで、トラウマを受けた出来事の記憶が、今現在にふいに侵入してきて、
過去の出来事を今ここで再体験することが多いことから、
 過去の記憶が、
  古びることなく、
     新鮮なまま冷凍保存されて、
        トラウマを無意識に想起する刺激があると、
            瞬間解凍されて意識に表れることから、こう喩えられます。

 解凍された記憶は、今の生活に大きな障害を与えます。

 今、
アダルトチルドレンが、子どもの頃の体験を冷凍保存している。
 としたら、

かつての自分の家族のように
怒鳴られる。
困っている人が眼の前に現れる。
期待をかけられる。
どうしようもない状況にも関わらず、逃げ出せずなにかせねばならない。
 など、

 子どもの頃とそっくりな、場面に出くわしたら、
子どもの頃の気持ち、思考、行動が一気に表面に出て来て支配的になる。

という考えができます。

 アダルトチルドレンの回復は、
今の安全を確認し、
自分の力を実感し、
誰かを信じ、交流し、
過去を過去として統合することが肝要です。

それは、トラウマのケアとも共通することのようです。

 そんなことを考えました。
 



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