防衛のためにこもるとき

2013年12月30日

 人が、自分を守るための本能的手法に、固まる防衛というのがあるのだそうです。

 首をすくめたり、背中を丸めたり、
手足をぎゅっと硬くしたりと、
 固く自分を閉ざすことで、自分の心身を守るのですね。

 私は、この固まる防衛を長期的にやっているのがひきこもり状態のような気がするのです。

 ひきこもり状態を、望ましくない状態、または嫌な状態だとする認識は、
一般的なものでしょう。
 こもる本人もそう認識している人は多いでしょう。

 ですが、私の経験が特異なのでしょうが、
私にとって、ひきこもり状態またはこもることが出来るってことは、
 夢だったのです。

そう、夢のひきこもり

 なぜって?

 それは、
理想の防衛体制がとれるからです。

 社会的役目を放棄し、
ドアを閉め、カーテンを閉め、目と耳を総動員して、自分の領域への侵入を常時監視し、
 ひたすら自分の安全のために生きる。

 それは、
子どもの頃からぼんやり望んでいたけど、
親の子どもとして、児童生徒として、地域の子どもとして、学生・社会人として
 社会生活を送らねばならないという制約の中で、なかなか実現できなかった夢でした。

 固まる防衛は、誰かに相談したり、交渉したりと、人と関わることで脅威を解消しようとする試みが上手くいかなかった時に発動するとのこと。

 そういえば、
頑張って学校に行ったり、
会社に行ったり、
友だちづきあいしたり、
 しても、脅威が解消しなかった時にこもるような気がします。

 この固まる防衛の解除は、今が安全だと十分に実感できるようになることが先決のようです。
安心してこもれるようになる。
 やはり、重要ですね。

こもることについて固まる防衛をヒントに考えてみました。


 参考文献
「トラウマと身体」 パット・オグデン、ケクニ・ミントン、クレア・ペイン著 日本ハコミ研究所訳 星和書店




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