朝が不機嫌なのはね

2013年12月14日

 一般的でない経験をした人は、一般的に共有されていること、つまり常識とは距離を置いた感覚を持つでしょう。

 例えば、暴力などを頻繁に経験した人は、
命は重い。
 という一般的な認識がしっくりこないかもしれません。

 だって、経験的に私の身体、命、考え、感情、感覚は軽んじられてきたのですから。

 また、
明るい日射しとともに新しい一日が始まる朝は元気いっぱい、心地いい。
 という、朝についての認識も、またしっくりこないかもしれません。

 だって、昨日と同じような一日の始まりだもの。
 まずは安全が確認できるまでは、気が抜けません。
苦痛の始まりに、ご機嫌ではいられません。

 さて、こもる人は、昼夜逆転生活をよく送っています。
夜は、家族が寝付き、世界が眠り、脅威が減って、少しばかり安心して過ごせる時間ですもんね。

 やがて朝になって、街が静かに起き出し、喧噪が増えだし、それでも今しばらくはなにごともなさそうな確認ができます。
 とりあえず今は安全だ。
そうしてやっと、気が抜けて眠りにつける。
 昼間何が起きるかはこの際どうでもいい。後は野となれ山となれ。

 一般常識とはだいぶ違う、
そんな気持ちで過ごしていたなと、思い出したのでした。



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Posted by 聞風坊 at 00:00│Comments(0)ひきこもる
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