2013年10月07日

トラウマを語れるか?

 8月わかもの国際支援協会さん主催の集いで発表した内容を前回に続き記しています。

今回は、語れているか?

 私たちは、ちゃんと、本心を語れているのか?
ということについて、短くお話ししました。
 私たちの語りは、聞く人の受け取り方、記憶の仕方、注目の仕方などの聞く人の聞き方に左右されます。
ということは結局、語ったことの少なくない量またはいくつかの要点は聞かれていないということ。

それはつまり、私は語れていないということになる。
 なぜなら、その語りは、語った相手に覚えられていないのだから。

 でも、だからといって、語らず口を閉ざすとどうなるか?
 特にトラウマティックな出来事を語らない場合は、
心身の具合を壊したり、トラウマを引き起こす出来事が防止されず繰り返されたりと、
 個人的にも社会的にもいろいろな弊害が起きる。
だから、やはり語る必要がある。もちろん条件を整えた上で。

 しかしながら、語りは聞き手を選ぶから、いつ、何について、どのように、どの程度語るかは、
自分で決める必要がある。
 医者には医療分野の語りを、メディアにはメディアに対する語りを。

そのためには、何よりもまず、自分の声を自分自身が聞かねば始まらない。

 というようなことをお話ししたつもりです。

 誰も聞いてくれない。
と口にする時、
 自分は求めるほど自分の声をちゃんと聞いている?
と自問してみるのはいいかもしれません。

 そして、聞きましょう。

語りは聞くことから始まるのです。



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