ジェンダーと個人の困難感と

2013年08月19日

 ジェンダーというのがあります。
社会的性役割とか、社会的性差と呼ばれています。

 これまたなんのこっちゃ?
ですね。

 社会が決めた役割を個人に押しつけること。
と考えるといいかもしれません。

例えば、
 女は家にいるもんだ。男は外で働くもんだ。
    女はおしゃべり。だから、おしゃべりの男は恥ずかしい。
      力があるから男、ないから女。
 などと、男と女という性別の違いによって、その能力や役割、権限、社会的地位などを、決めつけるのですね。
そして、その決めつけに当てはまらない個人は、

 女だてらに、
    男のくせに

として冷遇されます。

 この決めつけ、あまりにも長年、代々の生活に密着しているので、
実は勝手な決めつけだということを意識すらされないことがほとんどです。

 今、自分の思いを口にしない物静かな女子がいたとします。
清楚で、控えめで、よろしい。
 として、だから思いを口にしないことは、気にされないでしょう。
当の本人も、他者からほめられる(ストロークがある・正の強化)ので、
 思いを口にしないことをいっそう強めがち。

 でも、その思いは、つらい、キツい、苦しい、悔しい、悲しい、むかつく!
などの生きるのにとても大切な感情かもしれません。

 こうしたらいい、それはイケない。間違ってると思う。正しい!
などの問題解決に役立つ意見かもしれません。

 にも関わらず、社会は、思いを口にしないことを望んでいるとしたら、
社会は大きな損害を被っていることになります。自分たちの勝手なそして愚かな決めつけのせいで。

 何よりも、こんな女子が抱える困難に、社会が鈍感になってしまいます。
つらい思いも嬉しい思いも共有できづらい。
 個人の変化に気づきづらい。

 これでは個人は、社会に置き去りにされたようなものです。
社会につながってはいるけれど孤独。
 孤立感は深まり、心は解決されない問題でいっぱいになっていきます。

 ジェンダーは、問題を深く、複雑にしてしまいます。

 それは、勝手な決めつけではないか?
この問いを常に頭に置いておくことは大切に思えます。



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