答えはクライエントの中にないカモ

2013年04月20日

 カウンセリング界隈では、けっこう見聞きする言葉があります。

 「答えはクライエントの中にある」
もその一つ。

 アドバイスや指導などしないで、しっかり聞きましょう。
そうしたら、クライエント自身が自らの力で答えを発見します。

その時、カウンセラーはクライエントとともに気づくでしょう。
 答えはクライエントの中にあったことを。

という意味合いからです。

 確かに、こういうヤッホー クラッカー な場面は少なくありません。

 それでいて、でも !!!
なのです。

 当事者としてクライエントの立場から言うならば、
ホントにどうしていいか分からないこともあるのです。

 例えば、
不登校やひきこもる人などが必ず訊かれることがら。
「どうしたいの?」

 この答えはまずありません。
だって、
 分かってたら、やってますもん。

 実は、分からないから、ゲームしたり、ネットしたりして、いつか発見するその時を待っている面があります。
でも、いつまでたっても、問いの答えは発見されず、時間ばかりが過ぎていくことが多いのです。

 だからやっぱり私の中に答えはないのです。

 そこで考えます。
 そんなとき、

どうしてほしいのか?
 または、
どうしたら、にっちもさっちもいかないこの状況を変えられるのか?

 この答えはとりあえず一つあります。

いっしょに考えるんです。

 どうしたら、いいのか?
を。

 カウンセラー始め、対人支援職の方々、
 答えを導き出せない苦悩の海に、ひとりさまよっているクライエントを放っておかないで、
いっしょにアイディアを出し合って解決策を考えていこうじゃありませんか。



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