アウトリーチ(訪問)は関係重視

2013年04月16日

 最近読んだひきこもり支援に関する論文によると、
 こもる人へのサポートとして注目されているアウトリーチ(訪問)支援は、関係性を重視することがとても重要だとか。

 おおよそ、こもる人からの依頼や承諾のないまま開始されるアウトリーチの開始期において、
支援者は、こもる人に会えません。※至極当然ですね。だって見知らぬ人がやって来るってあり得ないもん。ちっ、ちっ、ちっ

 だからこの段階では、支援者は、
依頼者である家族(親)との信頼関係を築きつつ、
家族とこもる人の関係を良好なものにしていくサポートをし、

 そのあとで、
家族の仲介によって、こもる人と出会い、直接的に関係を築く。

 そうして、さらに家族関係を維持強化するサポートを継続する中で、
こもる人は徐々に活動的になって、社会にスムースに参画し続けるようになる。

のだそうです。

 私が以前から焦点にしている関係性に注目していて、いろいろ示唆にとむ内容でしたが、
特に、家族(関係)をサポ-ティブ(支援的)に再構築する方針が印象的でした。

 訪問が成功して、こもる人が無事に社会に出るようになったとして、
 家族関係がそれまでのまま(サポ-ティブじゃないまま)だと、
再び社会からこもる可能性が高いであろうという懸念を私は持っているからです。

 社会の荒波をわたっていくのには、やはり安全基地よろしくサポートしてくれる場、関係が必要に思えます。

 こもる人を連れ出す支援、引き出す支援ではなく、
 社会参画するための環境・関係を築く支援。
の一つとしての、アウトリーチ・訪問が多くなることを期待しています。


【参考文献】
『不登校・ひきこもりへの訪問援助に関する一考察-三者関係構造によるつながりの再構築-』(齋藤暢一朗 カウンセリング研究第45巻第2号所収)



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