こもる人、社会に出るの図

2013年02月28日

 全国大会で発表した内容をちびっとお知らせします。

 こもっている人が社会に出るときの気持ちを、TA交流分析の自我状態モデルを使って解説してみました。

 これは、
表皮がはがれて、筋肉が外界にさらされている感じ。保護被いがとれて、中身が直接世間にさらされている感じ。(「こもって、よし!」p50)
 の感覚にもとづいています。

こもる人、社会に出るの図

 左が、人が機能している時の(自我状態)図です。ここではハーガデン&シルズモデルとします。
 右が、こもっている人が、社会(Public)にいるときの図です。

 左では、「親・Parent」と「成人・Adult」が、私の中核である「子ども・Child」を包み込んでいます。
 Parentは、Publicから、私自身を養い保護するために有益なメッセージをいろいろたくさん取り込んでいます。
 一般的には常識と呼ばれるもので、社会でスムースに生活するのに必要な「暗黙のルール」です。

 Adultは、司令塔の役目です。Parentの中のどの常識・ルールを採用したら、内側のChildが怖がらずに社会生活が送れるかを瞬時に判断します。

 Parentに取り込んだ社会の暗黙のルール・常識を、Adultが適宜採用して社会と折り合いをつけているから、私たちはスムースに社会生活が送ることができている(機能している)と考えます。
 図説的には、頭文字が同じP同士なので、お互いの境界を穏やかに保持できる。と説明できます。

 一方、右側は、Childがむき出しでPublicと直接接しています。その保護膜はとても薄くなっています。
社会の中にいて、1人ぽつんと、とても心もとない状態です。

 さて、こんな状態の時、私が安心して社会にいるためにはなにが必要かというと、保護膜であるParentや、適切な現実的判断のできるAdultを、一時的に肩代わりしてくれるなにか、または誰かです。

 それは、自助グループであったり、カウンセラー・支援職であったり、家族・家庭であったりします。

 私の場合、自助グループに優しく抱き包まれて、そしてその場の雰囲気や新しい考え方・判断の仕方を自分の中に取り込むことで、再びParentとAdultが成長し、左の図のようになりました。

 おかげで、それなりに落ち着いたままで、世間と触れ合えるようになりました。

 1人ぽつんと裸で放り出されて怯えているChildは、社会と交流するなかで、再びParentとAdultを育んだのでした。

 そんなことをお話ししました。 



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