自分を意識するのですよ

2012年09月14日

 私がカウンセリングに出会ったのは20年以上前で、その時以来今までずっとカウンセリングのトレーニングをやっております。
どれほどのトレーニング成果が出たかはナイショ。ヒ・ミ・ツ

 最初の頃は専門の学校に通ったり、グループワークなど頻繁に参加していました。
そこではカウンセラーを目指す人たちとよく会ったのですが、一様に人助けをしたいという熱い思いの人たちばかりでした。

で、これまた一様に先生たちからよく言われたのが、

まず自分だよ。
 でした。

??? なんのこっちゃ?

人助けをする前には、まず自分自身をしっかり知らないとダメなんだよ。
 ってことでした。

 なぜ、人を助けたいのか? どんな手助けが自分にはできるのか? できないのか? 
今の私にどこまでできるのか? 自分はどんな問題ならどの程度どんな風に対応できるか?
 ってことを、自分自身が知っていないと、

 人助けしているようで、その人の足を引っ張ることになったり、できないことを抱え込んだり、大きな問題が起きやすいからですね。

 今でも、まっ先にこの確認をします。これ、限界設定なんて言ったりしますね。

 立場上、こもる人のお父さんお母さんとよくお話しします。
わが子をどうにかしたい。自立してほしい。人並みでいいから幸せになってほしい。
 という気持ちを強く感じます。

 そして、ご自分たちが、手助けできないもどかしさ、いらだたしさ、無力感も同時に。

 わが子のサポーターとなるには、まずなにが大事かと考えます。
これ、カウンセラーに大事なことと一緒。

自分を知ることだと思います。

 その第一歩。
まずは、自分の呼吸に意識を集中します。
吸って~、吐いて~、吸って~、吐いて~…。

そうしてから、心臓の音、手足の皮膚のかゆさ、筋肉のこわばり、ノドのいがいがなどなどにも意識を向けます。

すると、普段意識していなかった、自分の身体に関するいろいろなことに気づきます。

 これをちょこちょこ繰り返すと、
いろいろな刺激・変化・メッセージを受信する能力が高まります。

こうして、落ち着いて自分からのメッセージを受信できるようになると、

他者(子ども)からのささいな刺激・変化をも、落ち着いて受信できるようになります。

 なにごとも、まずは自分を意識することから始まります。



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