わが子に要求する? わが子にお願いする?

2012年08月23日

 例えば、わが子が足をくじいて帰宅して来たとして、

 だから、気をつけろって言ったんだ! もっと足元注意しなさい!
という場合と、

 もっと、気をつけないといけないね。
という場合と、

 けがをするのが心配なんだ。ヒール履いて、ドッチボールするのはやめて欲しい。
という場合と、

 あらぁ、そりゃ痛かったねぇ。湿布した? そうかぁ。よし、じゃ家で静かにしてようね。そしたらよくなるよ。
という場合と、

 いろいろあると思います。
どれも、ケガをしたことが嫌で、ケガしないようにとの優しい気持ちから発せられた言葉です。

 ここで私が気にするのは、
ケガをした相手の心の緊張が一番ほぐれるのは、どれか?
 ということ。

 だって、痛いし、おかげでやりたいことできないし、情けないしと、
誰より嫌な気持ちで心が固く萎縮しているのは相手の子どもだもの。

 そんな時、命令を実行したり、お願いをきいてあげたりする能力はいつもより減っているはず。
 それなのに教育的に命令したり、私の気持ちを伝える形でお願いしたりしたら、
傷ついて帰ってきた子どもは、自分の傷を癒すより先に、親の要求を優先しなければならなくなります。
 緊張は高まり、心は安らぎません。

 実は、このような場合に、他者に命令したり、お願いしたりするのは、自分が困っている・嫌な気持ちだからなんです。
自分の気持ちが楽になるように、相手に命令したり、お願いしたり。

 でも、相手はより苦痛してるんです。


OK!

 突然の出来事に出会ったときは、こう言いましょう。
とTAでは、言われています。

この一言で、ちょっとだけ冷静になれるから不思議。

困ったときは、
OK!
おためしあれ。



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Posted by 聞風坊 at 15:56│Comments(0)交流分析
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