身体が資本のひきこもり

2012年04月24日

 こもっていて、何をしていたかというと、考えることばかり。

それもほぼ100%苦悶。大泣き

 とりとめのない反省と、侮辱への怒りと、どうすることもできないいらだちの繰り返しの渦の中にいました。
風呂にも入らず、食事もろくにとらず、寝るでもなく起きるでもなくただ悶々と時を過ごしていました。

 そんな中で、時々思います。

おわ、なんがしたいと?
(共通語翻訳:僕は何がしたいのだろう?)

 何も思い浮かびません。
したくないことは山ほどあります。
 でも、したいことは思いつきません。

 ただ消えたいだけ。
そんな気もします。

 こんな生命力のない感じで昼も夜も過ごしていて、ふと気づきました。
爪は伸びるし、髪もひげも伸びる。
ひっかき傷は勝手に治る。

身体は生きようとしてるんだ。
と!

 それから心機一転、身体重視の生活をするようになります。
筋力トレーニングもしたり、とにかくやたらと立って過ごしたりしました。

「身体の邪魔をしない!」と決心したのである。
以後、身体への敬意を払い、清潔を心がけ、中略
身体を痛め付けることを極力控え、養生に専念し、運動などしてからだが健全になるように心がけるようになった。

(『こもって、よし! ひきこもる僕、自立する私』 鉱脈社 p97)

 この結果、体力が復活してくると、気持ちも楽になってくるの不思議。
心身相関なのですね。

 こうして徐々に悶々とした底なしの生活が変化してきました。

 悶々したら、体を動かす。
おためしあれ。



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Posted by 聞風坊 at 08:54│Comments(0)拙著
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