当事者活動人・聞風坊のブログ

　例えば、

就職情報誌を食卓の上にサラッと置いている。

または、同窓会の案内をドアの前の食事の横に添えている。

あるいは、梅の花がきれいだったよ。とため息混じりにたどたどしく言う。

　こんな時、こもる人は、
就職して欲しいんだ。
友だちと楽しく遊んで欲しいんだ。
外に出て欲しいんだ。

　という親の心の内は、簡単に分かります。

　すると、
ウザ！
　と思って、より堅く閉じこもることは少なくないでしょう。

　毎度毎度親と関わるたびに、
同じ思いを繰り返し伝えられて、
　しかもあの手この手を使って嘘つかれている感じがするからですね。

　だから
ウザ！
　なのです。

　なんとたった2文字で会話を片付けるなんて、とってもショック…。
でも、これ、親の気持ちは子どもにしっかり伝わっているということでもあるのですよ。

　言われたことはありませんか？
うるさい、分かってるって！
　とか。

だって、本当に分かってるのだもの。

　そうすると、
じゃ、どうして行動しないの?！
　という疑問を持つでしょう。

　それは、子どもが親とは違う考え、視点、行動の仕方を身につけているからですね。
それは自立してるってことなのです。

　気持ちは伝わっているけど、思う通りには行動しない。
という事実を受け入れる必要があると思っています。

　これ、そんなに問題ないでしょ。だって気持ちは伝わっているのだから。