ひきこもるという癖を持つ人

2011年09月24日

 ひきこもり界の論調をみると、一般的に、「ひきこもり」は状態像とされています。
ひきこもり状態にあるということからだそうです。

 この、状態像という考え方から、

ひきこもり状態に陥った。
ひきこもり状態から脱出した。
ひきこもり状態の子どもを抱える親。

などという言い方がされます。

 ホントに、なにか病気にかかった、または不慮の悪いことが降りかかった。
みたいなニュアンスで語られています。

 また、ひきこもり状態になる前の性格傾向として、
おとなしい、控えめ、物静か、まじめ、ひとりでコツコツやる、などが挙げられます。
 こんな性格だから、ひきこもりという状態に陥りやすい傾向があるようだ。という文脈で語られます。

 私は自分の経験上、この考えになじみません。
もっと主体的だったように思えるからです。

だからこれらを一歩踏み込んで考えます。

おとなしく、一歩引いた友だちづきあいする。
控えめな、自己主張をする。
まじめに、物事に取り組む。
ひとりでコツコツと、仕事をする。

 つまり、○○な性格傾向だから、△△な風に社会参画していたと捉えるのです。
事実そうなんです。

それは、万事控えめで人を思いやる心根にもとづいて行動していたとも言えます。

だから…、
ちょっと変な物言いになりますが、

社会から、ひく、こもるという行動を取ることによって、社会参画していると考えます。

 社会で生きていくために、社会からこもるのです。
他人に迷惑をかけないために、自分自身が害を被らないために、社会から身を引くのですね。

 身を引いて生きるのです。
このまま静かに生をまっとうしようと考えているのかもしれません。

このようなことを総じて、
私は、私たちは、こもるという行動をとる癖があると考えています。

ですから私は、いわゆる「ひきこもり状態にある人」を、「こもる人」と表現しています。

私にとって、ひきこもり状態にある人は、こもり続けている人なのです。



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