交流分析とひきこもり

2011年09月02日

 エリック・バーンという人が始めた心理の理論と療法の体系にTA(Tansactional Analysis)があります。
日本名「交流分析」です。

 私は、10年以上前にこもってから、いろいろな人の協力をいただきながら、おもに1人で自分を癒し、再構築してきました。

TAには、自己再育児療法(M・ジェイムス)という手法があります。セルフ・リペアレンティングです。

 これにつき私の先生からの教授があり、さっそく勉強してみると、
ほぼ同じ要領だったことを発見しました。

 くだけた表現をすると、
びっくらぶっこいたオドロキ

 以来、TAにハマっています。

 きわめて大雑把に説明すると、
 TAでは、人の状態を「親」「成人」「子ども」の3つに分けて考えます。

 さて、こもっている状態のとき、私はおびえた「子ども」の状態にいました。
私は、そんな「子ども」の状態にいる自分を、受容し、守り、支え、励ましながら、社会再参画を促し続けました。

 その過程が、セルフ・リペアレンティングと同じだったのです。
それは、私の「親」を肯定的に育て直す作業であったと表現されます。

 おびえて、ちぢこまって、6畳一間の空間で、やっと自分の安全を保っていた「子ども」状態の私がいて、
その私に、

 こわいよね、ここなら大丈夫だよ、よくやってるよ、踏ん張ってるね、スゴいよ、エライよ、よしよしちょっと休もうか、そうそうその調子、間違ってない、やってイイよ。

 なんてひたすら肯定的な声かけをしたのですね。まるで優しい親のように。

 実は、それまでずっと逆の声かけを自分にしていました。
怖くない! もっと我慢強くあれ! 休んだら遅れる! そうじゃないこうだ! やるな!
 とても否定的な声かけです。まるで厳しいだけの冷たい親のように。

 こもる人は、自尊心が低い、自信がないなどと言われます。
厳しい声、否定的な自分の心の声にいつもいつもさらされていたら、自分をよし! と思えたり、自信を持てたりする道理がありません。

 こもる人は、私と同じように、自分の心の「親」が厳しく冷たい声かけばかりしているのかもしれません。

 そうだとしたら、
自分を認め、守り、励まし、いきいきと生活することを推奨する「親」を育てるのも、生きるのが少しばかり楽になる1つの方法だと思います。




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この記事へのコメント
内藤さん
こちらこそありがとうございます。当日がとっても楽しみです。
Posted by 聞風坊 at 2013年07月31日 08:19
聞風坊様

早速にコメントをいただきまして、ありがとうございました。
一覧表に載させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
Posted by 内藤 at 2013年07月30日 11:16
内藤さん
コメントありがとうございます。
一覧に載せて頂き光栄です。
出版日は、2009年10月27日です。
よろしくお願いいたします。
Posted by 聞風坊聞風坊 at 2013年07月29日 20:14
初めまして。

初めまして。
2013 ITAA 国際大会 in OSAKA でBookGardenを担当しております
内藤と申します。
BookGardenでは、TAの関連書籍の一覧表を作成中であり、
現在2百数十冊の情報が集まっております。

これは、年代ごとのTAの使われ方の傾向や、使われている領域などが
分かるように一覧表にまとめております。
このたび、聞風坊様の御著書、『「親」を育てる「ひきこもり」』も
その一覧表に載せるように考えております。

つきましては、上記御著書の出版年月をお教えいただけませんでしょうか。
このコメントに追加いただけますと助かります。

いきなり不躾なお願いで、誠に恐縮ではございますが、
何卒よろしくお願い申し上げます。
Posted by 内藤 at 2013年07月29日 17:55
 心の保険屋さん、ありがとうございます。
 交流分析の大先輩にお声かけいただきき光栄です。
支援センターで紹介されるとは、拙著も大した出世。嬉しいです。
 こもる人の「なぜ?」に答えられる交流分析の魅力にハマっております。
ぜひ、ぜひお話しさせて下さい。
Posted by 聞風坊聞風坊 at 2011年11月28日 06:48
初めてコメントします。
聞風坊さんの本をとあるひきこもりの支援センターで
職員方から紹介されましった。
静岡で 長年にわたり交流分析の勉強をしったものです。
交流分析学会で 繁田先生は何回かお会いし
ご指導を頂ました。
何か 機会があれ お話をお聞きしたいものです。
Posted by 心の保険屋 at 2011年11月27日 08:12
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