ひきこもり回復には15年

2011年08月30日

 先日、数十年ひきこもる人をサポートしてきた人との会話。

 私が
「いや~、やっぱ10年はかかりますねぇ。私もこの1、2年でやっと落ち着いて社会生活してますもん」ニコニコ

 と言うと、
「15年でしょう」ちっ、ちっ、ちっ

ガーン

ま、冗談交じりにあえて長めに言ってるんでしょうけど、そうそう、これぐらいのロングスパンで構えないと、寄り添うという行為は難しいのです。

あの先生に治してもらえば!
あの有名な人の所に預ければ!
あの薬を飲めば!
あの、あの、あの…たられば!

すぐに元通りになる!

ってことはまずあり得ないと心得るのが賢明ですね。

 これ、こもる人の周囲の人の心得。
そして、こもる本人の心得でもあります。

 こもらない生活を始める。

 ということは、
 その人によって差はあるとすれども、こもる人にとっては今までの生き方を変えるのと同じですから、
ものすごく不安で、恐怖に身がすくみ、どうせならこのまま朽ち果ててもいいや。
 って気持にもなる場合が少なくないでしょう。

 しかも、周りの人が必死になって連れ出そうとする世界は、こもる人にとって、
それまで精一杯生きてきたにも関わらず、安心して生きる場所もなく、人との関わりにもうウンザリ。
 こんな世界ホントに嫌だ! 
 と思う出来事が連続した世界であることが多いのです。

あの社会に魅力を感じない。
この世界に愛着がない。
 とでも言えましょう。

そんな嫌な世界に、急々に復帰できるはずがないのですね。

 だから、
 じっくり、それでいていたずらに待つのではなく
加害する以外の無害の人もいるんだよ。割とね。

 という事実を、こもる人にちょこちょこ伝えていきながら、
穏やかに社会・世界とのつながりを作っていく。

 そうやっての10年、15年なのだと思っています。

 これ、こもる人の周囲の人の心得。
そして、こもる本人の心得でもあります。~その2



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