2011年08月13日

こもる人の病状は?

 「ひきこもりの評価支援に対するガイドライン」(2010年版)というのが発表されている。
これによると、いわゆる「社会的ひきこもり」と呼ばれる人たちを、医療者が診断した結果、こもる人たちは、まず精神的な疾患を抱えているのだとか。

 これは、医療の専門家から見ると、こもる人たちのほとんど全部は、医療ケアが必要な状態にいるってこと。

そして、その状態は大きく3つに分かれるとか。
 1、統合失調症、気分障害(うつ)、不安障害
 2、発達障害
 3、パーソナリティ特性による障害

 そもそも、斉藤環氏の定義によると「社会的ひきこもり」からは「病気」である人を除いていたのだけど、実際にこもっている人を診断してみると、なんらかの病気と診断できるらしい。

 しかも、社会からこもるという特性のために、その病のことを誰も知らない。その病の苦しみも、影響の大きさも、そして治療により改善するという希望すらも。

 1の統合失調症は、現在処方薬でだいぶ症状が改善されると聞く。サポートがあれば、一般就労・自活も可能だという。
 2の発達障害は、適切な施薬と心理療法が効果があり、さらに生活面でのサポートがあれば、問題なく社会生活が営めるらしい。
 3のパーソナリティ特性による障害は、時に処方薬の助けを借りながら、心理療法が有効であり、生活面でのサポートがあれば、難なく社会参画できるようだ。

 しかしながら、こもっていると、これらの社会サービスが受けられない。
そこが一番の問題なのだ。

 こもる人は、いろんなことにある種絶望している。と私は思っている。
人にも、社会にも、自分にも、過去にも、未来にも。

だから、みずから社会資源には近づかない。
いったん近づいても、ほどなく距離を置く。

 現在、このガイドラインによって、社会的ひきこもりは医療サービスの範疇であると明示された。
 医療関係者の、こもる人たちへの医療面からのサポートを期待している。

 そしてなにより、こもる人たち、医療関係者の力も借りよう。そうしていつもより少しばかり楽に、今日1日を過ごしてみようじゃないか。

参考
「ひきこもりの評価支援に対するガイドライン」厚生労働科学研究費補助金こころの健康科学研究事業
「思春期のひきこもりをもたらす精神科疾患の実態把握と精神医学的治療・援助システムの構築に関する研究(H19-こころ-一般-010)」(研究代表者 齊藤万比古)2010



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