宮崎県ひきこもり地域支援センターの報告書について思ったこと 1

2019年10月29日

国のひきこもり対策推進事業にもとづいて、
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/hikikomori/index.html

宮崎県ひきこもり地域支援センターは、宮崎県精神保健福祉センター内に設置されています。(平成26年7月~)
http://seihocenter-miyazaki.com/hikikomori.html

先日、平成26年7月~30年6月までの4年間の支援状況についての報告書が公開されました。
上記URLの最下部にあります。

これについて、思うところを記します。

4年間で、相談を受けた件数は、135ケースだったそうです。

いったん相談を受けたケースは、
全スタッフ参加(7 名;医師、保健師、看護師、精神保健福祉士、心理士)で構成される
受理会議で支援の方向性を検討するそうです。

ここで、相談のあったケースをセンターが受理するかどうかを判断するのですね。
報告書では、受理するケースを継続支援ケースと呼んでいます。

センターが支援すると判断したケースの数は、
4年間の全135ケース中、85ケース。
他の50ケースはアドバイスしたり他の支援機関を勧めたりして終わったようです。

85ケースについては、
ひきこもり支援コーディネーター4名が中心となって支援する形です。
ちなみに、単純計算すると年間21ケース。月に2ケース未満の数を4人で支援していることになりますね。

県が行った調査だと県内のひきこもり者の数は601人でした。
数の信ぴょう性はさておき、ほぼ確実に601人はいると言うことが把握されています。
https://www.mken-minjikyo.jp/news/n_pref/166.html?fbclid=IwAR1_49rC5I_TfpqlGFhoE2sglFUPL9hjjW_XAW11NaTUtm1olPQ16fa933w

これらの数字を見て思ったことは、
少ない。

県内唯一の「ひきこもり支援」を関する専門機関なのだから、
せめて601ケースはカバーしないといけませんね。

つづく
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(4)ひきこもる