支援者にかみついた話 番外編。

2019年04月25日

 普段はわりかし温厚なのだけども、どうにも辛抱たまらんときは、かみつく聞風坊の、

 支援者にかみついた歴史の番外編。

 かみついちゃいないけど、かみつく用意はしているよ編です。

 何にかみつこうとしているのかというと、
 
 「虐待の連鎖」
 「暴力の世代間連鎖」

 です。

 子どもの頃に虐待を受けて大人になった人は、虐待を繰り返しやすい。
 暴力を受けて大人になった人は、暴力を振るいやすい。

 だから、虐待やDVやいじめなどの暴力を予防しなければならない。
 という文脈でフツーによく常識的に当たり前に使われるのですが、
 
 これ、問題あるんです。

 虐待被害者を加害者予備軍にしちゃってるからです。

 すでにもうたくさん被害に遭っている人に、
 さらにこの先将来についても、
 あなたは有害なことをする可能性が極めて高い人だと予言しているからです。
 虐待予防や虐待ケアなどの立場にある支援者が、
 過去も未来もイイことない人生を送る運命にあるといっているも同じ。

 それは、
 虐待予防や虐待ケアなどの立場にある支援者が、
 虐待被害者に対して暴力をふるっていることになります。
 まだ、暴力していないにも関わらず、犯罪者扱いしているからです。

 暴力は連鎖する。
 この情報を知っている虐待児童だった大人は少なくありません。

 自分から望んで経験したわけではない暴力行為・暴力パターンを記憶・学習してしまっているがために、
 自分の中の暴力性に悩み、自分の可能性としての暴力性に恐怖や嫌悪を感じ、

 罪責感を背負って、ごめんなさいの気持ちで暮らしている大人は少なくないようです。

 それは、
 お前が悪いから暴力をふるわれるのだ、
 暴力をふるうのはお前のせいだ、
 反省しなさい、言うことを聞きなさい、ゴメンナサイの気持ちで生きて生きなさい、
 などと、
 虐待加害者が常に強要してきた姿勢でもあるでしょう。

 大人になった今は、もう虐待加害は受けていないかもしれません。
 でも、連鎖の情報に触れるたびに、
 社会から害を受けているも同様なことになってるように思われます。
 かつて加害者から受けたように。

 虐待や暴力に反対する熱い気持ちの支援者に限って、熱く口にする言葉

 「虐待の連鎖」
 「暴力の世代間連鎖」

 この行為自体が暴力となり得ることを、いつか支援者にどのような形でか、かみつきたいと思っているのでした。
  
タグ :暴力の連鎖


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(5)ひきこもる不登校