2016年01月09日

ひきこもりの方法論が重要なのでした。

 昔話です。

 若者支援を長年続けられている重鎮の、

 タメ塾・NPO法人青少年自立援助センターの工藤定次さんと、講演をご一緒したことがあります。

 その際、私聞風坊は当事者グループの代表として参加していましたが、工藤さんは少々複雑な表情で私と関わっておられました。

なぜだかなぁと思っていましたら、

 当事者グループというのを、仲良しグループだと思われていた様子。

 小さな世界で、つるんでそれが一番いい、学校や就職なんかしなくていい、
そのまま何もしなくて、あるがままでいいとしている集まり。
 というイメージだったのかもしれません。

 私が、自助グループは仲良しクラブではなく、自分をよくしていくための集まり。
 自分の変化と成長を常に目指す運動だということを講演しましたら、少々表情も変わられたようでした。

 さて、当時、氏は、方法論ということを盛んに口にされていました。

どうしたら、ひきこもり状態から脱することができるのか?
どうしたら、社会参画できるようになるのか?

 その方法論がない議論、運動、施策、当事者グループに対して問題意識を持たれていたのでしょう。

 方法論がないグループ。
私も大反対です。

この項続く。
  


2016年01月07日

アルコール依存症とひきこもり 3

 前記事の続きです。

 アルコール依存症者の飲み方が、

 タイミングも、量も、酔いの程度も、酔った時の言動や態度も、
常軌を逸してまったくおかしく、

 病的なのは、

 アルコール依存症が、心の病であると同時に身体の病でもあるからでした。

 ゆえに、
 最初の一杯、一滴を口にしないことが、依存症からの回復にとって一番重要なことなのでした。

 そして、それを支える家族や、仲間の存在がとっても大事なのでした。

 さて、これらのことが、ひきこもりについてどうリンクするかというと、
 通常の飲酒者と依存症者の飲酒の程度・様相の違いと同様に、
 ひきこもりも、その程度と様相の違いが重要だからです。

 あぁ、ひきこもりたいなぁ。
と思いつつ社会生活を送る人は大勢です。
 一人コーヒーを飲んだり、読書したり、スマホゲームをしたりして社会からひきこもる時間を確保して、自分のひきこもるニーズに応えています。

 時々、誰とも会わない休日を過ごしたり、一人山谷に交じったりして、
社会からひきこもる人も少なくありません。
 プチひきこもりと呼ばれているかもしれません。

 一方で、
 何ヶ月も、何年も、何十年もひきこもっている人がいます。
 統計では、国内に20数万人から70万人は最少でもいるとのこと。
 実勢は100万~数百万人かもしれません。

 これら、いわゆるひきこもり状態の人は、こもる時間の程度が、多くの一般的な人とは決定的に違うのです。
 
 アルコールを飲む人が持つ飲酒欲求と同じように、
 人間誰しもが持つひきこもり欲求。

 しかし、こもる人が持つその欲求の程度とこもっている様相、
 つまり、
 こもる人のひきこもり方は、一般人のそれと比べてかけ離れているのです。

 また、こもる人は、
 人と関わるのにものすごいストレスを感じる。
 人と関わることを思うだけで、具合が悪くなる。
 ことが多いです。

 つまり、
 こもる人の対人ストレスは、一般の人が人と関わる時のそれと、極めて大きく違うのです。
 
 さて、これらのことは視点を変えると、
 休日に誰とも会わずにひきこもって、休み明けは当たり前にまた社会に参加する。
 という風に、

 ひきこもり方をコントロールできない。

 と言い替えることができるかもしれません。

 アルコール依存症とひきこもり。

 飲酒の仕方が一般とかけ離れて違うこと。
     (自分でコントロールできないほどに)

 ひきこもり方が一般とかけ離れて違うこと。
     (自分でコントロールできないほどに)

 がリンクしたのでした。

この項終わり。

参考文献
 『アルコホーリクス・アノニマス』(AA日本ゼネラルサービスオフィス 2004)
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)本の紹介アルコール依存症

2016年01月05日

アルコール依存症とひきこもり 2

 前記事の続きです。

 アルコール依存症の飲み方は、

 いつも
 朝起き抜けの一杯、大事な仕事の前日だったりとタイミングを考えず、

 いつも
 泥酔で、ほろ酔いがなかったりと程度がひどく、

 しらふのときは、社会性をわきまえた紳士淑女だが、
 いったん酒が入ると、暴力的で、暴言を吐き散らし、軽蔑される態度をとったりするのでした。

 そしてそれは、飲酒者の気合いではコントロールすることができないのです。
 なぜなら、飲酒者がそんな自分の飲み方を世の中で一番嫌っているにも関わらず、
 いつも、気がつくと、そうなってしまうからです。

 これらのことから、アルコール依存症は、心の病(精神依存)であると同時に、身体の病であると指摘されています。

 現在では、医学的に身体がアルコールが常時必要としている状態になってしまう病気(身体依存)でもあるとされています。
 起き抜けに朝から飲むのはアルコールという薬物を身体に摂取するという意味合いとなるでしょう。

 病気ゆえに、アルコール依存症は治療する必要があります。
 治療しないと進行して、心と身体と人間関係を破壊します。

 治療は、心と身体の両面を治療することになります。
 
 アルコール依存症になると、
 身体が、飲み続けることつまりアルコール成分を摂取し続けることを欲しているので、意志の力では止められません。
 本能的に飲み続けてしまうのです。

 だから、最初の一杯を飲まないこと、つまり断酒がまず最初の取り組みとなります。
 身体にアルコールを入れないこと。
 それは一貫して重要な治療法です。

 しらふのうちは、意志の力が発揮できます。

 さて、
 アルコール依存症者は、意志の力が弱いのでしょうか?

 実のところ、
 アルコール依存症者の多くは働き者です。

 それまで、
 辛いことや不安なことにじっと耐えて働いて、人と関わって生活していて、
 ひとときアルコールを飲んだときだけ、それらにまつわるキツさを忘れられていたのかもしれません。

 それは、
 依存症になる人はそもそも辛抱強く、意志の力が強い人が多いということかもません。

 そもそも意志は強い。
 でも、ひとたび依存症になってからは一人で回復することはムリ。

 だから、回復を支える人たちが必要なんです。
 それは、家族であったり、医療関係者であったり、依存症仲間であったりします。

この項続く。

参考文献
 『アルコホーリクス・アノニマス』(AA日本ゼネラルサービスオフィス 2004)
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)本の紹介アルコール依存症

2016年01月03日

アルコール依存症とひきこもり

 アルコール依存症の当事者会として世界的に有名な、
ある意味当事者グループの源泉である、

アルコールアノニマス=AA

 の本『アルコホーリクス・アノニマス』(AA日本ゼネラルサービスオフィス 2004)
に、アルコール依存症の飲み方と、通常範囲の飲み方の違いが書いてあります。p31。

 普段、よく酒を飲む人は多く、その人たちは時々やらかしたり、飲酒を注意されたりしますが、
飲酒がふさわしくない日常的な理由があれば、問題なくやめていられる人。

 例えば、朝だから、車に乗るから、明日朝が早いから、最近飲み過ぎてるから。

 また、健康診断で身体の問題が指摘されるほどの大酒飲みは、
大きな理由があれば、結構困難だけれども、やめられる。少なくとも控えられる人。

 例えば、医者に飲酒を止められた、恋人から今の飲み方を心底嫌われている。

 この両方とは違う酒の飲み方をするのが依存症だとあります。
その飲み方は、タイミングも、量も、その時の気分や態度もまったく常軌を逸しています。

 それは、いつも
 朝起き抜けの一杯、大事な仕事の前日だったり、

 いつも泥酔でほろ酔いがなかったり、

 しらふのときは、社会性をわきまえた紳士淑女だが、
いったん酒が入ると、暴力的で、暴言を吐き散らし、軽蔑される態度をとったりします。
 ※方言で、しょのむと言いますね。

 そして、こんな風になる自分自身を飲酒する本人が心底嫌っています。
 それでも、
最初の一杯に手を出してしまいます。

 それは、
 気持ちがたるんでるとか、気合いが足りないとかではなく、
 意志の力ではどうしようもないことだからのようです。

この項続く。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)本の紹介アルコール依存症

2015年11月28日

ジェンダーとアルコール依存症

 そろそろ11月も終わり。
忘年会がそこかしこで始まり出すころですね。

 そんな雰囲気に、水を差すようなアルコール依存症の記事です。
           ↑アルコールに水を差すとは、上手い拍手

 アルコールにまつわる印象は、どんなのがあるでしょう?

 大酒飲みは、男らしい。
    飲めない男は情けない。

 女だてらに、大酒飲み。
      女は、少しで酔っ払うのがよろしい。

 酒に飲まれるのは男らしくない。
    女がへべれけになってはしたない。

 そんな雰囲気がありませんか。

 実はこれ、ジェンダーなんです。
実際は、なんの関係もない性別が価値判断に影響を与えています。

 ここで一番大事なのは、
性別はなんであれ、飲み過ぎによって害を被ること!!!

 なのに、ジェンダーがあるので、
アルコール依存症という病を患ったとしたら、

 酒に飲まれた男は情けないから、依存症って認めたくない。
   女なのに酒におぼれたと非難されるから、治療しない。

 なんて風にジェンダーのせいで治療から遠ざかってしまうのです。
これはいけません。

 アルコール依存症は病なんです。
飲み過ぎとか、酒好きとかの範疇ではないのです。
 アルコールが常に体内にないとならない状態に身体が壊れてしまった状態なのです。

 そして、
治療で改善する病です。

 男だから、
 女だから
 という意識が、治療の邪魔をしてるとしたら、
その意識は捨てましょう。

 アルコール依存症は、男や女という性別に関係なく
人であれば誰でも患う可能性のある病だからです。

 もし、自分や家族や友人、職場の同僚が、
二日酔いなどでしばしば約束を守れなかったり、
暴言や暴力や不義理で人間関係を悪くしたり、
 朝から飲んでいる、いつもへべれけになるなど、
 お酒で害を被っているとしたら、

 かかりつけ医か、近くの保健所、県精神保健福祉センターへ相談してみましょう。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)アルコール依存症

2015年01月04日

今日だけまともでいよう

 新年最初のブログに何を記そうかと思っていましたら、

 自助グループの有名な言葉を思い浮かんだので、お伝えします。

今日一日
 です。

 アルコール依存症の人が、酒を飲まないようにするために、この一言を使い出したのが始まりと聞いています。

もう酒やめた!
もうこの先ずっと飲まないようにする!
あぁ、もう酒やだ!

 と心底決断したにも関わらず、
その日のうちに飲酒してしまう自分自身に対して、

 今日一日と言い聞かせます。

 今日一日飲まずにいよう。
それだけでいい。他の何も望まない。
 今日一日。

 こうして日々を重ねて、飲まない生活を何十年も続けていくのですね。

 依存症者の伴侶に対しても、依存症者の子どもに対しても、この一言は効果的です。
 依存症者のことばかり考えて、酒を飲ませないようにあの手この手を使い、
振り回され、自分の生活をおろそかにし、
 友人付き合いや、近所付き合い、健康な心と身体をないがしろにする、

 まさに、アルコールを人生の中心とした
まともじゃない生活の毎日を

今日一日だけは、まともに過ごす。

 そういう決意の表れです。

 私たちは、
過去の取り返しはつきません。
明日のことはどうなるか実のところ分かりません。

 でも、今日はなんとかできます。
いえ、なんとかします。

 こもる人たちも、
こもる人と関わる人たちも、

 今日一日ぐらい、
自分や相手に優しく、おだやかでいることはできますね。
  
タグ :今日一日


2014年11月14日

アルコール依存症の家族について2

 アルコール依存症の家族についての続きです。
 前日記は、アルコールを適度に飲ませようと飲酒者をコントロールしようとしても、叶わぬことだという話でした。
むしろそれが引き金となって飲酒が進むのでした。

 今日は、逆に飲酒を勧める場合の話から始めます。

 酒が切れると暴力的になるような場合、むしろ飲酒を勧める心理が働くのは自然なことです。
 おとなしく呑んでもらうために、そして比較的安定した家庭の状態を確保するために、酒を常備している場合は少なくないでしょう。

 酒を呑ませておけば静かだから。
暴れられるよりは、しょのんでいる方がまだまし。

 アルコールを適度に呑ませようと働きかけること。
 または安全を確保するために、アルコールを提供すること。
これらは、飲酒を支持する行為です。

 英語では、○○を可能にさせるという意味のイネイブenableを使い、
これら飲酒を可能にさせている人を、イネイブラーenablerと呼んでいます。
 日本語では、支え手などという訳が当てられています。

 また、飲酒者と共同で依存症という病気を作り上げている。
依存症を維持しているという意味で、
co-dependent
という言い方もあります。
 共同依存症者という意味になるでしょうか。

 以前キムタクのパイロットドラマで、コーパイという言葉が流行りましたが、
この「コ」と一緒です。
 副とか順とか共同という意味ですね。

 日本語では共依存症者、
または単に、
 共依存と言われています。

 さて、実は、先述の後片付けもこの共同作業の一つなのです。
だって、自分の後始末は誰かがやってくれるのだから、後先考えず安心して酒を飲むことができるからですね。

 例えば、
終電に乗って帰らねばならないとしたら、終電に間に合うように自制して呑むでしょう。
 でも、
仮に乗り過ごしても家族が車で迎えにきてくれるとしたら?
誰かが、面倒みてくれるとしたら?

二日酔いで仕事を休む電話を家族が入れてくれたり、
飲み屋のツケを家族が払ったり、
謝罪を家族がしてくれたり、

 と、嫌な役目は家族が担ってくれるならば、
自分は酒を呑む役目、迷惑をかける役目を実行し続けると思っても不思議ではありません。

 家族が、
飲酒を可能にしている。
共同で依存症を形作っている。

 それに気づくことは大事です。
そうして、飲酒に関わる問題には関わらない。という強い意志も重要。
 これ、タフラブって言われています。

 大切な家族のために、
あえてタフな行動をとる。
 そういう意味ですね。

 そうして精神科・保健所などの専門家に相談し、
家族みんなが健康な生活を送るための行動をとるのです。

 一緒に共同で健康になっていくのですね。

関連記事

  


2014年11月10日

アルコール依存症の家族について

 アルコール依存症について以前記しましたが、
今回は、依存症にまつわる人間関係、特に家族についてのお話しします。

 アルコール依存症は、依存症本人の肉体と心に ※ときに魂もという指摘もありますが、
悪い影響を及ぼすことは以前の記事に書きました。




 そればかりではなく、家族関係にも悪い影響を与えるのです。

 よくお酒を呑む家族・伴侶に関して、
 家族は、酒を飲んだ上での、悪口、粗野な行動、失敗は大目に見ることが多いもの。
そして、その後始末、謝罪などを飲酒者の代わりにやることも少なくないでしょう。

 歓楽街で、酔いつぶれた人が仲間の肩を借りて歩く姿、
仲間の代わりに謝る姿は珍しくないですね。
 ある意味見慣れた光景。

 だからか、それほど大ごとにはとらえないのが常。
なぜなら、酔いが覚めれば、その人はまともになるからです。
 そう、酒を飲んだ上での粗相だからです。

 しかし、アルコール依存症となると、そうとも言っていられません。
飲酒量が多く、飲酒する時間も長く、都合、体内にアルコールが入っている期間がとても長いからです。
1日中アルコールが体内にあることも珍しくないでしょう。

 つまり、常に酔っている状態なので、自制が効きづらくなっています。
悪口を言う、粗野な言動をする、約束を破る、事故・失敗などを頻繁に起こします。
 多くは暴力もともないます。

 家族は、その後片付けに奔走し、
そして、飲酒家族がまた何かやらかさないかと気が気でない日々を送るようになるでしょう。

 そのため、
家族が、家庭で安らぐ時間はとても少なくなります。
 アルコールに振り回されるからです。

 心配と恐怖に彩られた家族の心は、安全を求めます。
その多くが、飲酒家族に代わって自分たちが飲酒をコントロールしようとします。

 酒を飲ませないように、また適度に呑むように、
家中の酒瓶を隠したり、お店に呑ませないように売らないようにお願いしたり、誓約書を書かせたり、替わりにコーヒーを飲ませたり、
 時に嫌酒の薬をお酒に混ぜたり。

こうして、飲酒家族を支配・コントロールする意識が高まります。

 しかしながら、これらのコントロール努力は功を奏しません。
精神と肉体の飲酒への渇望は、人の努力をはるかに凌駕するものだからです。

 飲酒者にとっては、これら家族によるコントロールがストレスとなって飲酒意欲をかき立て、飲酒の口実すら与えることにすらなります。
「お前がそうやってヤンヤ言うから、酒飲みたくなるわぁ」

 そうなのです。
 私たちには、相手をコントロールする力はないのです。
アルコホリックアノニマス、アラノンではパワーレスとして指摘されています。

この項続く。
  


2014年07月20日

アルコール依存症のこと2

 アルコール依存症のことについての続きです。

 前記事では、アルコールが体内にあることの影響を記しました。

 さて、となると、アルコールが体内にあったとしても、自分は酔ってないから大丈夫という思いが出て来ます。

 人はたいがいのことに慣れてきます。お酒にも耐性がつくのです。
以前より酒量が増えてきたなと直感的に思うようになったら、それはアルコール耐性がついてきた証拠です。
 血中アルコール濃度は高いのに、酔わない。(耐性がついて酔った自覚がない)ということは通常のことなのです。

 それは、アルコールが入って中毒症状が起きているのに、その自覚がない。気づいていない。
 というだけのことかもしれません。
 そうだとすると、大丈夫なことではありませんね。

※ちなみに、酒量の増減は、ゴミの日の空き瓶・空き缶・空きペットボトルの数で客観的に観察できますから、チェックしておくことは大事。good

 また、症状が出てないから大丈夫と思うのは楽観的すぎます。
特に、手が震えていない。肝臓の数値は正常。ちゃんと仕事が終わってから夜に呑んでいる。
 なんて、思うのは早計です。

 手が震えるようになったら、脳に影響が出てるでしょうからすぐさま病院に行って治療が必要なほどの深刻さです。
この状態になる前から相当な依存症になっているのです。

 肝臓に出る前に、まずは食道や胃が荒れるのです。
慢性の胃炎。甘いものを食べると胃酸が上がってくる時は、飲酒の悪影響かもしれません。

 呑まずにいられない。呑まないと1日が終わった気がしない。少しだけと決めているにも関わらず、つい2本目、2杯目を呑んでいる。そして翌朝はなんだかけだるい。

 アルコールが体内にあると、眠りが浅くなります。十分な休養が取れないまま、生活することになるので身体には大きな負担です。
問題は、その負担が飲酒で軽くなった気分になることなのです。こうして飲酒の量と回数が知らず増えていきます。

今すぐ深刻な状態になる人は、そんなに多くはないでしょう。
それでいて、すでにもうアルコールが体内にある状態が普通になっている人も少なくないでしょう。

 いずれにしても、
アルコールは薬物だ。
 という意識を持っていた方が、お酒と適切におつきあいできると思っています。

 飲酒は薬物摂取なのです。

〈関連記事〉


  


2014年07月16日

アルコール依存症のこと1

 私の自助グループ体験は、アルコール依存症系のグループが始まりだったので、
アルコール依存症についても、実はなかなか詳しいのです。

 そこで今回は、アルコール依存症について、知るところをお知らせします。

 まず、アルコール中毒アルコール依存症について。

 以前は同じ意味で使っていたようですが、今では区別されています。それはこんな理由からです。

 中毒というのは、中毒症状を呈している状態です。
 お酒を飲むと、顔が赤くなる、血管が広がるので血圧が下がる、ろれつが回らなくなる、目が充血する、頭がクラクラする、痛くなるなど、身体に変化が起きます。

 また、大声を出すようになる、気が大きくなる、泣き上戸になるなどは、意識、気持ちの変化で、泥酔と呼ばれる酩酊状態などは意識障害を起こしていることになるでしょう。

 これらは、
 アルコールという薬理作用のある物質を体内に取り込んだことで起きる中毒症状なのですね。
ちなみに二日酔いは、アルコールが十分分解されずに体内にとどまったアセトアルデヒドによる中毒症状ですね。
 これがキツいガーン

 つまり、これら中毒状態は、私たちおなじみの状態。
つまり、私たちはお酒を口にした途端から、そう、乾杯の一口から中毒状態にあるのです

 さて、こういう風にアルコールが体内を巡っている状態が、しょっちゅう続いていると、
アルコールが残っていないとおかしい。と身体が思ってしまい、
アルコールを摂らねば!
 と、アルコール摂取を渇望し、飲酒することにとても重点を置いた生活をするようになってしまうのだそうです。
※この身体が渇望することは、ドラッグでは起きないアルコール特有だと言われています。

ビール呑みてぇメロメロ

しょちゅうくれぇクレイジー

 なんて思うのは、気持ちが欲しているだけでなく、身体自体が欲しているのですね。
だから、気合いで酒を断つのは難しいのです。

 依存症の家族が、依存症者に対して「もう酒は飲みません」という誓約書を書かせるという話があります。
しかし、この制約が守られたためしがないとか。
 気合いのせいではなく、身体が言うことを利かないことがその理由の1つでしょう。
 意志の力の外、自助グループにおいてパワーレス(無力)と指摘されているところです。

 こうして、二日酔いもふくめて、身体にアルコールが残っている状態で日々を生活するようになったらば、アルコール依存症だと思った方がいいかもしれません。
アルコールが体内からなくなった生活は考えられないからです。
 私聞風坊はそう思っています。

 実際の診断は、医師がすることですが、
 焼酎やお酒の盛んな、つまりアルコールの摂取に寛容な地域(つまり本県宮崎)では、これぐらいの自意識の方が実際問題として適切だと思っています。

 素面でやらかしたことと、お酒を呑んで同じことをやらかしたとして、もし後者の時「しょうがないわね」と思うようなら、寛容ですね。
やらかしたことは同じでも、お酒呑んでるなら別。という意識が働いているのでしょう。
 本当は、お酒を呑んでいようといまいとダメなものはダメなのですよ。

その2に続く。
   




【お知らせ】
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