高次脳機能障害を学びました

2016年08月10日

 事故や病気などで脳に損傷を負ったことで、

物忘れが激しくなったり、
集中力が落ちたり、
物事を実行することが難しくなったり、
激昂しやすくなったり、

 することがあるのだそうです。

 先日、これらの問題・困難を主な症状とする
高次脳機能障害の学習会に行ってきました。

みやざき高次脳機能障がい家族会「あかり」さん主催
宮崎県北部家族会「☆トゥモロー☆」さん共催
 です。

 本人さんたちのスピーチもあり、学びの多い会でした。

 見た目では障害があるとは分かりづらい、いわゆる「見えない障害」ですので、
 周囲から理解されず苦労されている様子がよく分かりました。

 脳の損傷は身体の障害ですが、

 生活実際においては、記憶や注意力や行動などの認知の障害が困難感のおおもとなので、
 高次脳機能障害は精神障害の範疇になるのだそうです。※器質性精神障害

 他の精神障害と同じように、家族の理解、周囲の理解、就労先の理解が必要。
なによりも、自分のことを知ることが大切。

 そんな思いを新たにしました。

 あかりさんは、月例会を開催されています。
 詳しくは、インターネットで検索下さいませ。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)研修受講

境界性人格障害について学んだのでした

2016年08月07日

 先日、みやざき楠の会さん主催の例会で、

 境界性人格障害という精神疾患について学びました。

 最近では、BPDとか呼ばれるそうですね。

 漢字で表記すると、人格的に病気な人。って誤解を招くからでしょう。

 人格というか性格というか、その人らしさの一面が、

 いろいろな理由から、健康や人間関係を破壊するまでに偏ってしまった状態になると、

 こう診断されるようです。

 人格障害の類型はいくつかあって、BPDはその中の一つです。

 その関わりで大事なことは、

 受容共感は大前提として、

 ちゃんと対話すること。

 のような印象を持ちました。

 相手の価値観を尊重し、自分のそれも大切に、加えて社会一般の価値観も鑑みつつ、

 対話する。

 これを繰り返すことで、BPDを抱える人は、穏やかに社会と調和しながら暮らしていけるようになるようです。

 ということから、
 支援者はもちろん、家族に対話力が求められているんだなと思いました。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)研修受講

ジェンダー研修に参加しました

2016年07月26日

 自助グループの場所をお借りした縁で、男女共同参画運動の一翼を担っている聞風坊です。

 年に何度か、講演や研修に参加しているのですが、

 先日、ジェンダー研修に参加しました。

 男だから○○。
 女だから△△。

 ○○だから男。
 △△だから女。

 みたいに、肉体的な(生物学的なって言い方もあります)性を理由に、

 その人が本音で承知しないにもかかわらず、

 その人の役目や性格や思考や志向や嗜好や指向や行動など、望ましい姿や行動を他者・社会・コミュニティが勝手に決めて、

 それに合致しないと変な目で見られる。

 という理不尽な問題がジェンダーが引き起こす問題の一つなのですが、

 それらのことに敏感な感覚を養うというテーマでした。

 男の子だから、ピンク色は好まない。

 自動車の話を、女の子がするのはヘン。

 世界的に有名な医者。と言えば男性。

 いつも明るく優しい笑顔の花屋さん。と言えば女性。
 
 という風に、無意識に男と女のイメージが固まっていることに気づくことは重要ですね。
 ※ひきこもりは男で、若者に多い。というのは実際とはちょっと違うんです。

 ジェンダーが、その人の夢や就職の邪魔をしないようにしないといけませんね。
 
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)研修受講

土呂久公害の話

2016年07月14日

 土呂久公害。
 子どもの頃に見聞きしつつ、だからかよく知らないまま大人になった現在、

 改めて学ぶ機会があったので、参加してきました。
 宮崎のNGO・アジア砒素ネットワークさん主催の連続講座です。
http://www.asia-arsenic.jp/top/

 土呂久砒素のミュージアム
http://toroku-museum.com/
 によると、

 一説によると戦国時代に開発された鉱山だそうです。
 銀や錫、鉛などの産出で賑わったようですが、当初から環境被害があったようです。

 砒素毒による公害は、大正期からのようで、鉱山側と住民側が何度も協議して、共生できる道を探り続けたようでした。

 住民は、和合会という自治組織を構成していたので、そこが中心となって対策していました。

 その甲斐あって鉱山側も加害を認め、経済被害を金銭補償で対応していました。

 でも、問題の本質は健康被害だったのです。

 この健康被害の補償が認められるには、バブル期の1990年最高裁和解まで80年近くかかりました。

 土呂久公害は、困難の歴史以外何ものでもないのですが、
 大正、戦前の昭和期においては、
 住民の意見や利害を代表する和合会という組織があったからこそ、
 鉱山側や自治体に働きかけることができたように思えます。

 もし、和合会がなければ、住民は自分たちの利害によって二派に分かれ、村は分裂していたかもしれません。

 とはいえ、住民を自己管理していた面も強く、住民全員の幸福を実現できたわけではないようです。

 議論紛糾することも多々あったようで、これが和合会ではなく喧嘩会だと評価されるゆえんのようです。

 さて、
 会議やグループファシリテーションをテーマの一つにしている私聞風坊は、この点を深く考えます。

 ファシリテータは議論しやすい場を作るのが役目の一つですが、利害を異にする住民双方が一堂に会して喧嘩できる場があったという点に注目します。

 支配・隷属がありがちな時代にあって、
 和合というニュアンスとは違い仲良しクラブではなかったのでしょうが、不承不承ながらメンバーの妥結点を探る仕組みがあったことに感動を覚えます。
 
 議論できる場、自分の立場をしっかり表明できる場、その存在価値を再確認した思いです。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)研修受講社会のこと

発達障害と見る聞く感じるのこと

2016年06月11日

 先日、発達障害と感覚についての講演に行ってきました。

 発達障害と言えば、誰かと関わるときに困難感がある。

というのが有名ですが、

 実は、
 感覚過敏も相当な困難を招いているようなんです。

 前者は、いざとなったら人と関わらなければいいのですが、
 後者はそうはいきません。
 24時間、1年中、自分の感覚とは付き合っていかねばならないからですね。

 さて、感覚過敏。例えば、

 周囲の音を全部聞いてしまうために、いろいろな音が入ってきて困る。
 服の生地や、シャワーや空調の風などが痛くて困る。
 光りがまぶしすぎる。
 食べ物の味や食感がとても刺激的で食べるのに困る。

 などなど。

 だから、
 1日生活するのも大変な苦労をするのですね。

 感覚過敏についてはある程度知っていたつもりでしたが、
 シャワーが痛いという感覚は今回初めて知りました。

 反対に、刺激が相当強くないと感じない問題もあったり、
 それは、注意をどこに向けるかの問題だったりと言うことも学びました。
 
 名前をなんべん呼んでも相手が気づかないのは、
 相手が何かに集中しているために聴覚に向ける意識が少なくなっているから、
 相当強い刺激じゃないと気づかないからなのかもしれません。
 または、こちらに注意を向けやすいよう相手の視界に入ってから声をかけるとか。

 本人の困り感に寄り添った支援がいい。

 とは多くの支援場面で見聞きするフレーズです。

 私聞風坊も、感覚の問題を抱えています。

 それがフツーになってるから、改善されるなんてつゆほども思っていません。
 そんな感覚がフツー。みんな同じように苦労していると思ってるかも。

 だから、
 感覚の困り感に寄り添う支援は、本人の困り感に一番寄り添っているように思えます。

 なんか、感じ方で困っているようだ。
 ひょっとしたら発達障害の可能性があるかも。
 という感覚を持つ支援者が増えるといいなと思いました。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)研修受講発達障害